川崎市K邸

動機:

「コンクリートに断熱材が入った気密性の高い建物と聞いて、ここを選びました。なのにこんなに寒いなんて、、。」Kさんの第一声でした。Kさんのお部屋はマンションの角のお部屋。北側に公園があり、北風を避けるものがありませんでした。西には中庭があり、東に隣家はあるものの隣家とは目視で20mぐらいは確保できていました。「南に窓がありませんね。」とお話をしたところ「そうね。気にしなかったの。だって断熱性と気密性が高いことがカタログに、、、。」複数の暖房器具をフル稼働させても室内がいっこうに暖まらないことや、何枚も重ね着しながら「おかしい」と思い、友人に相談をしたところ、「二重窓にしたら暖かくなった。」と情報を得てインターネットで情報を収集し、気密が高ければ高い建物程窓リフォームが効果があることを知り、ご相談を頂きました。

 

所見:

通常のサッシよりも気密が高いものでした。リビングの東ほぼ一面が窓で、午前中は太陽の穏健を享受できる事が分かりました。ただ、北は公園のため2連の腰高窓には北風を避けるものがなく、相当冷えることが想像できました。

放射温度計を使って計測したところ、アルミサッシは4.7度。窓ガラスの表面温度は7.2度でした。お伺いしたのが夕方であったこともあり、東側の窓の温度もほぼ同様で、アルミサッシ5.2度。窓ガラス7.8度でした。東も北もほぼ窓で囲まれているリビングですので、体感温度は12度ぐらいのはずです。実際のところ、お伺いした12月。ジャンバーを脱ぐことがありませんでした。西側のお部屋は中庭があり、角度から計算して夏の時期は16時ころからは向かい側の棟が日射を遮ってくれることが分かりました。

 

提案:
 
マンションでも壁や床を壊して断熱材を入れることはできますが、図面から壁の断熱性能を判断して、また、新しいマンションで内装も新しく立派でしたので、窓の断熱リフォームのみとしました。窓の断熱リフォームは①窓ガラスの入れ替え②内窓の設置(二重窓化)③窓の交換がありますが、内窓の設置としました。断熱性能をできるだけ高め、暖房の熱が逃げないように高性能な低放射複層硝子(Low-Eペアガラス)入り窓断熱性能(熱貫流率U1.8W/㎡K)としました。
 

 

お客様の声:

書斎でパソコン操作をしていても「3つある暖房器具を全部最高レベルにしても寒いし、ぜんそくなのでエアコンの人工的な温風がつらかった。ようやく解放された。」「1つの暖房で十分に暖かくなった。」「リフォーム前はダウンベストみたいなものを着ていないと寒々しかったんです。今はそんな緊張感が全然なくて、ストレス面でもそうとう違うと思います。」お母様は暖房効率からか節約意識か日中お一人の時は「小さな寝室に終日こもってはエアコンとヒーターで寒さをしのいでいたのよ。それが今ではエアコン不要。床暖房も常時弱モードで大丈夫。」以前は入浴後、「冷えないようにと慌てて厚着をしていたが、今では湯冷めどころか暑と感じるくらい。」とのお声を頂きました。

 

費用:

窓 Low-Eペアガラス入り内窓×8窓 \1,100,000

 

ポイント:

補助暖房は全く要らなくなった。

断熱性能を上げたら、体が楽になった。

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