ペアガラス入りのアルミ製窓やガス入りダブルLow-Eトリプルガラスの入りの木製窓など、窓の断熱性能も様々ですが、窓も壁などに入れる断熱材と同じ単位に揃えて評価することができます。
窓ガラスも断熱材として一般的なグラスウールも同じガラスでできていますが、窓ガラス(単板)の断熱性能はグラスウール(10K)の20分の1しかありません。(硝子の熱伝導率=1W/mK※。グラスウール10K=0.05W/mK)それ故に窓の断熱性能が大変大切な要素であることは明らかです。
※W/mK 熱伝導の単位。数字が大きいほど熱が伝わりやすい。物質Aと物質Bに温度差がある場合、温度差1度ごとに伝わる熱を表している。温度差が2度だと伝わる熱は2倍となる。
平成4年(1992年)の省エネ基準を策定する際に使われたモデル住宅で計算してみますと、窓から侵入してくる熱=暑さは70%以上にもなり、天井や壁・床と他の外皮と比較にならないほど圧倒的なのです。暑さの原因は窓によるところが大です。
出典:「21世紀の住宅には、開口部の断熱を…!」
日本建材・住宅設備産業協会省エネルギー建材普及促進センター
窓は太陽の熱を取り込める唯一の外皮(屋根・壁・床・窓の建物の外部表面を言います。)でもあり、冬のことを考えれば、単純に窓は小さければよいというわけにはいきません。暑い時期のことを考えると窓は小さく、寒い時期のことを考えると窓が大きく。この相反することをやってのけるのが、窓の計画の難しさであり、周到にやらなければなりません。
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