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お住まいがマンションの方
全ての窓に対して事務局であるSIIに登録されている窓及び窓ガラスを使って下のいずれかの方法で窓のリフォームを行うこととしています。
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熱貫流率U値2.33W/m2・Kとなる内窓の設置
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窓ガラスを熱貫流率U2.33W/m2・Kを満たすガラスに交換
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熱貫流率U値2.33W/m2・Kのガラスを使った窓に入れ替え。
リフォームの内容はすべて同じである必要はなく、キッチンは窓ガラスの入れ替え、寝室は内窓の設置など上のメニューの組合せは自由です。
熱貫流率U2.33W/m2・Kとは窓の性能を表したものです。熱貫流率とは室内と屋外を隔てるモノ(たとえば窓)を通過するときの熱の割合を表し、2.33W/m2・Kの性能の窓とは、窓の面積が1m×1mの時室内と屋外の温度差が1℃ごとに2.33Wの熱量を通過させてしまう窓という意味です。もし、窓の面積が高さ2m×幅1mで室温が20℃。外気温が0℃だとすると、外に漏れれる熱量は2m×1m×2.33W×(20-0)=93.2Wの熱が逃げてしまうということです。
少しそれましたが熱貫流率U値2.33W/m2・Kの窓とはどのような窓で、どのようにリフォームするのかを具体的にお話をすることにします。
どのような窓をどのように設置するのか
(1)内窓を設置する ‐おすすめ
内窓の設置・・・・・・ペアガラスまたは>Low-Eペアガラスを入れた内窓
内窓にはめるガラス |
判定 |
一枚ガラス入り |
× |
ペアガラス入り |
○ |
Low-Eペアガラス |
○ |
真空ガラス |
○ |
Low-E真空ガラス |
○ |
(2)窓ガラスの交換-網入りガラスは難あり
窓ガラスの交換・・・・・・Low-EペアガラスまたはLow-E真空ガラス
交換に必要な窓ガラス |
判定 |
ペアガラス |
× |
Low-Eペアガラス |
○ |
Low-Eガス入りペアガラス |
○ |
真空ガラス |
× |
Low-E真空ガラス |
○ |
※1 Low-E膜の種類によっては6ミリ以上
(3)窓の交換-期日で困難
窓の交換にはいくつか方法がありますが集合住宅の場合カバー工法と呼ばれている方式による窓交換が一般的です。これは、戸本体を外して枠(レール)だけの状態にして、既設の枠に新しい枠(レールを)被せます。つまり戸をはずしてできた四角いレールの内径に一回り小さな窓(レールと戸本体)を入れてしまう工法です。
時々、扉本体だけを交換できないのかとご質問を頂きますが、残念ながらこれはできません。
また、製作に日数が必要で確かな寸法が出てから数か月の時間が必要で、今からでは、補助事業の工事完了期日の1月15日までに工事を完了させることはできません。
よってマンションなどの集合住宅にお住まいの方は下の方法が現実的です。
①Low-Eペアガラスに窓ガラスを交換
②Low-Eペアガラスまたは真空ガラス入りの内窓の設置
注意すべき点
①窓ガラスは共有物
窓ガラスの交換の場合は注意が必要です。それは、窓は共有部分とされている点です。しかしこれも、平成23年に国土交通省が改定したマンション標準管理規約22条2項では、性能向上となる窓のリフォームは入居者の負担でリフォームできる事が記されていますので、多くの建物はマンション標準管理規もしくはそれを踏まえて管理規約を整備しますので届けさえ出せば可能です。
②網入りガラスの場合はどうすべきか
網入りガラスは消防法に基づき、火災の恐れが強い窓に使われます。ですから、交換するLow-Eペアガラスも網入りである必要があります。ガラスの厚みが大変厚くなり、一枚ガラス用のサッシにはめ込むことができません。網入り真空ガラスであれば技術的には施工はできるのですが、消防法の問題がクリアできません。(※通則認定の見直しによる)
よって窓ガラスが網入りガラスの場合は、Low-Eペアガラス入りの内窓を設置するより方法がありません。
リフォームメニューは「窓ガラスの交換」「内窓の設置」の2つに絞り込みました。